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 オリエンタルな独特のリズムに合わせて腰を動かし、最近ではシェイプアップ効果などでも注目されている「ベリーダンス」。このベリーダンスの教室を長崎、諌早、佐世保で展開しているのがshinoさんです。立っているだけでもハッと目を惹く美女。優雅でセクシーで、それでいて話をしているとホッとするような穏やかなリズム感を持ったshinoさんは、まさに女性が憧れる女性と言っても過言はありません。もしも、ベリーダンスの神様がいるとしたら、その神様はshinoさんを溺愛しているはず!そう思えるほど、彼女とベリーダンスの縁は深く濃いものです。ベリーダンスを通じてshinoさんが手に入れたもの、ベリーダンスが女性へ与えてくれる自信、世界のベリーダンサーのかっこいい生き方…shinoさんの口から溢れ出る言葉は「ベリーダンス名言集」と言ってもいいくらいに、心を直撃してくれました!

 ベリーダンスとはそもそもどんなダンスなのか…。腰をセクシーに動かす中近東の踊り、といった浅い知識しかないママモニスタッフに、shinoさんは優しく教えてくれました。

「ベリーダンスは、中東、アラブ諸国の民族舞踊のようなものですね。ベリーダンスという呼称自体は、アメリカ人がこの踊りを見た時に「お腹(ベリー)を動かす踊り」だからということで呼び始めたそう。エジプトでは「ラクス・シャルキー」と言って「東方の踊り」という意味で呼ばれています。お腹をくゆらせながら踊るわけなんですが、「∞(無限大)」を描く動きがあるため女神信仰ではないか、とか、子どもを産む時のお腹の動きに似ているから母胎信奉ではないか、とか起源には諸説あるんですね。エジプトが起源であると言われたり、ハーレムの時代に男性を誘惑するために踊られていたんじゃないか、とか本当にたくさんの説が唱えられてます。それも含めて奥が深く、興味は尽きません。踊っていくうちに分かるかしら…と思っていましたが、まだ私なりの答えにはたどり着けていませんねぇ(笑)」。

shinoさんがベリーダンスを始めたきっかけは、10年ほど前にさかのぼります。

「高校卒業後、すぐに上京。ミュージカルなどのレッスンを受ける中で、ベリーダンスも学んだのですが、その時は特になんて思うこともなく(笑)。22、23歳の頃かな、長崎に戻ってきたのですが、大人になってベリーダンスを踊る機会に恵まれた時に、あ、なんか今までとは違うな、って。それからぐーっと、のめりこんでいった感じです。当時は、長崎にベリーダンスを教えてくれる先生がいなくて、それで一気にベリーダンスの本場・トルコに飛びました(笑)。東京でも、「トルコの○○さんに教えてもらった××先生」みたいな感じだったので、それならトルコに行かないと話にならない!と。トルコに行ったはいいんですが、特に当てがあったわけではなくて。
ホームステイ先の家族に「ベリーダンスのショーが観たい」とお願いして、いくつか連れて行ってもらったんですね。その中で、“ハーレー・スルタン”という素晴らしいベリーダンサーに巡り会えたんです!ベリーダンスというもの自体、とても妖艶でセクシーなものというイメージがあったんですが、実際に目にしたハーレーのベリーダンスはそれ以上に力強くて。カメラを構えていたにも関わらず1枚もシャッターが押せなかったほど惹き付けられてしまっていました。息することも忘れるくらいに引き込まれてしまうダンスだったんです。彼女のステージを観て、「あなたのようなベリーダンスを踊りたい!教えてほしい!」と片言のトルコ語で直接掛け合いに行って。ハーレーが本当に面倒見の良い素晴らしい人で、何から何までお世話になったんですよ」。

 20代半ばの女性が、「ベリーダンスを学びたい!」からと、いきなり単身トルコに飛ぶなんて、なかなかできることではありません。けれど、それだけの情熱が一気にわき上がるほどベリーダンスに魅せられていたのです。

 「20代前半の何かを探している時だったんですよね。自分には何ができるんだろう、何があるんだろうって、飢えている時だったのかもしれません。だからこそ、ベリーダンスに出会った時、「絶対に放さない!放したくない!」と心を奪われてしまったんだと思います」。

こうしたshinoさんの情熱は、次から次へとミラクルを呼ぶのです。

 「トルコに滞在し、ハーレー・スルタンに師事している期間中に、“カメリア”という日系韓国人のダンサーがパリから来ていて、そのレッスンを受けることができたのもラッキーでした。
同じベリーダンスでも、ハーレーのベリーダンスと、カメリアのベリーダンスは全く違うんです。踊る人によってこんなにも違うのか…と。カメリアは、私よりもすごく年上の方だったんですが、とても優雅で…アジア人特有の儚さともろさがあり、まるで物語を観ているような叙情的なダンスを踊る人。ハーレーのベリーダンスとは全く違うものでした。それがとても新鮮な驚きで、ベリーダンスというものは、一人一人の魅力が前面に出て来るダンスなんだということを知りました。それ以上に、年齢を重ねれば重ねるほど表現力が増すダンスでもあったんです。私なんかがトルコやエジプトで踊っても「まだまだ…」という感じなんですけど、60代のダンサーがしなやかに踊り始めると、会場の男性たちが色めき立つ(笑)。それを見ていると、年をとることが全く恐くなくなりました。ベリーダンスに出会ってなければ、そうは思えなかったでしょうね。
 ハーレーにもある時言われたんです。「ベリーダンスにはダンサーが歩んで来た人生が投影される。何もない順風満帆な人生の人よりも、不幸やつらいことを乗り越えてきた人のダンスの方が、深みや憂いがあって素晴らしいものになるんだよ。だからどんな恋でもいいからたくさん恋をしなさい、失恋もしなさい。それらは全てダンスに生きてくるから、悲しむ必要は何もないんだよ」って。そう言われた時に、「あ、もう何が起きても恐くない、悲しくない」って思えるようになりましたね」。

悲しみさえも糧になる、重ねる年齢も魅力に変わっていく…なんて大らかな価値感なのでしょう。shinoさんのベリーダンスが女性の心を捉え、多くの生徒さんを集めるのは、そこに女性の新しい可能性を見出せるからなのかもしれません。

 今回のインタビュー直後、shinoさんはエジプトへ。年に数回は、ベリーダンスの本場であるトルコやエジプトへと渡るようにしているというshinoさんですが、その理由は…?

 「私には日本に先生がいないので、ともすれば私の「オリジナル」のダンスになってしまうんです。オリジナルがいけないということはないし、オリジナルにならなければ!とも思いますが、基本から外れすぎるのも違うと思うんですね。ベリーダンスというダンスが生まれたトルコならトルコ、エジプトならエジプトという国の歴史や文化があってこそのダンスだと思うので、常にその場の空気を感じていないといけないように思うんです。トルコとエジプト、この2カ国のベリーダンスを比べただけでも全く違うもの。ということは、近隣諸国のベリーダンスはまた違う魅力があるんだろうな…と考えると、もう、いても立ってもいられない(笑)。知りたいことが多すぎて、困ってしまいます。人に「エジプトに行く」と話すと「今は情勢が不安定だけど大丈夫なの?」と心配されたりするんですけど、そういう不安定な部分も含めてその国の本当の姿を知りたいと思うんです。良いところばかりを知っても、本当に理解したことにはならないですから」。

ベリーダンスを深く愛するshinoさんは、ベリーダンスの全てを知り、理解したいと願っているのです。それは、単に動きをマスターするというだけではなく、「ベリーダンス」が生まれた歴史的な背景、国の文化、踊り手の生き様に触れるということ。shinoさんが目指すベリーダンスのスタイルは、本場を知り尽くした上で生まれるオリジナルの感覚なのかもしれません。

 20代半ばでベリーダンスに出逢い、のめり込むようにその世界へと身を投じたshinoさんですが、その前後で変化はあったのでしょうか。

 「愛が深くなったような気がします。それまで、何に対してもこんなに深く愛したことはなかったな、と思うんです。ベリーダンスが本当に大好きで、踊っている時に幸せすぎて涙が溢れることもあります。みんなで踊っている時、観客の方に拍手をいただいた時…こんなにたくさんの方に愛をいただいているんだな、と感じるんです。ベリーダンスを通じて「愛」というものを感じることがとても多くて。いただく「愛」が大きく、多くなればなるほど、私も愛を皆さんに届けたいと思うようになりました。上手く表現できないんですが、胸の中に「愛沸かし機」ができたみたい(笑)。誰に対しても、何に対しても、いつも心の中に温かいものを感じるようになりました」。

何かを深く愛することができた時、人は強さも身につけるのでしょう。その強さは、多くの愛に支えられていることを知るからこそ生まれるのかもしれません。ベリーダンスという1つの道を見つけたshinoさんは、出逢うもの全てが愛おしく思えるほど多くの愛をベリーダンスから得ているに違いありません。

 長崎でベリーダンスの教室を開いているshinoさんの元には多くの女性が集まってきています。1日最大5レッスンを教えているというハードな日々の中、shinoさんの「教える」ということに対する情熱もまた目を見張るものがあるのです。

 「教えることが好きなんですよね、きっと。どんなにハードでも「楽しかったー!」と思いはしても「疲れたぁ…」とは思わない(笑)。この先、年齢のせいで疲れることはあっても気持ち的に疲れることはないような気がします。生徒さんは、10代から60代まで様々な人がいるんですけど、彼女たちは本当にスゴいです。普段は、キャッキャとおしゃべりしたり、笑い合ったりする普通の女の子や、子育てで忙しかったりするママなんですけど、ベリーダンスの音楽がかかると、パッと目が変わるんです。妖艶で、なんとも言えない目つきになって、その変化たるや、もう鳥肌が立つほど!そういう姿を見ているのもとても楽しいですね」。

 「私は、“本物”が一番強いと思うんです。私自身、まだまだ自分が“本物”だとは、言えません。だからこそまずは“本物”を知らなければならないと思っています。ベリーダンスを続けていく上で、時には揺らいでしまうこともあるんです。そういう時には、本物に立ち返っていくように心がけています。最終的には自分が“本物”になれるように。誰かのレプリカではなく、コピーではなく、オリジナルの自分になりたいですよね。私のレッスンを受けに来ている生徒さんたちにも言うのですが、「私になる必要はないですよ、私のように踊ることもないですよ。私の中で良いと思うところだけ抽出してもらって、自分だけの本物を目指してください」って。ベリーダンスのトップダンサーで“ディーナ”という人がいるんですが、その人のレッスンを受けた時に「私、あなたのダンスがすごく好き!」と言ったら、「あら、でも私にならなくていいわよ。私はもういるから。私は2人はいらないから、あなたは“あなた”になりなさい」って言われて(笑)。私も“私”を目指して日々、研究しています(笑)」。

【編集後記】
本物が一番強い。これは紛れもない真実だと思いませんか?誰かのマネをしている自分、誰かの生き方をなぞっている自分…それは楽な生き方かもしれませんが、なんだか頼りなく、今にも崩れてしまう脆いもののような気がします。簡単に手に入るものは、簡単に失ってしまうけれど、自分の手で、足で、力で手に入れたものは、強い。何があってもしっかりと自分の中に蓄えられるのです。shinoさんが言う「本物になりましょう」という言葉には、単に「本物」を身につけるということだけではなく、自分自身が胸を張って「私は私の人生を生きている」と言える自信を身につけてほしい、という願いが込められているような気がしました。これから巡り会う多くの選択肢の中から、自分自身の考えで「求めるもの」を選びながら自分の人生を歩んで行けば、その行き着く先こそが「本物の自分」なのかもしれません。shinoさんとベリーダンスのように、生涯結ばれる強い絆を目指していきたいですね!

2011年07月15日:ママ記者M
 
長崎県内で活躍中の女性たちや、長崎出身の県外で頑張る女性たちを、ママモニからピックアップして、インタビュー取材を行います。
「自分らしく、人生を楽しんでいるひと」「夢に向かって、頑張っているひと」「大切なことに熱中しているひと」様々なインタビューを通して、ユーザーの皆さんの自分流の楽しみ方や、何かのヒントが見つかるかも?! 刺激的で元気が湧いてくる記事をアップしていく予定です!
もしかすると…つぎは貴方が旬なひと?!