shinoさんがベリーダンスを始めたきっかけは、10年ほど前にさかのぼります。 「高校卒業後、すぐに上京。ミュージカルなどのレッスンを受ける中で、ベリーダンスも学んだのですが、その時は特になんて思うこともなく(笑)。22、23歳の頃かな、長崎に戻ってきたのですが、大人になってベリーダンスを踊る機会に恵まれた時に、あ、なんか今までとは違うな、って。それからぐーっと、のめりこんでいった感じです。当時は、長崎にベリーダンスを教えてくれる先生がいなくて、それで一気にベリーダンスの本場・トルコに飛びました(笑)。東京でも、「トルコの○○さんに教えてもらった××先生」みたいな感じだったので、それならトルコに行かないと話にならない!と。トルコに行ったはいいんですが、特に当てがあったわけではなくて。
ホームステイ先の家族に「ベリーダンスのショーが観たい」とお願いして、いくつか連れて行ってもらったんですね。その中で、“ハーレー・スルタン”という素晴らしいベリーダンサーに巡り会えたんです!ベリーダンスというもの自体、とても妖艶でセクシーなものというイメージがあったんですが、実際に目にしたハーレーのベリーダンスはそれ以上に力強くて。カメラを構えていたにも関わらず1枚もシャッターが押せなかったほど惹き付けられてしまっていました。息することも忘れるくらいに引き込まれてしまうダンスだったんです。彼女のステージを観て、「あなたのようなベリーダンスを踊りたい!教えてほしい!」と片言のトルコ語で直接掛け合いに行って。ハーレーが本当に面倒見の良い素晴らしい人で、何から何までお世話になったんですよ」。
20代半ばの女性が、「ベリーダンスを学びたい!」からと、いきなり単身トルコに飛ぶなんて、なかなかできることではありません。けれど、それだけの情熱が一気にわき上がるほどベリーダンスに魅せられていたのです。
「20代前半の何かを探している時だったんですよね。自分には何ができるんだろう、何があるんだろうって、飢えている時だったのかもしれません。だからこそ、ベリーダンスに出会った時、「絶対に放さない!放したくない!」と心を奪われてしまったんだと思います」。
こうしたshinoさんの情熱は、次から次へとミラクルを呼ぶのです。 |