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 女性が3人寄れば、かしましい、なんて申します。では、女性音楽家が4人寄れば、一体どんな化学反応を起こすのでしょう。今回ご紹介する「ミュージックブライア」さんは、女性ミュージシャン4人からなる音楽教室のネットワーク。ピアノ、フルート、バイオリン、それぞれの音楽講師が、あるコンセプトを元に1つの集合体を創りあげました。そのコンセプトとは「講師全員、現役ミュージシャンである」ということ。通常「音楽教室」といえば、「教えること」がお仕事の音楽家によるものですが、「ミュージックブライア」さんでは、第一線で活躍する現役のミュージシャンが、自らの演奏活動の経験を指導にフィードバックするという、「生きた音楽」に基づくレッスンを行っているのです。非常に珍しいカタチの音楽教室ネットワーク「ミュージックブライア」さんが、誕生したきっかけ、彼女たちが目指すものとは、いったい?

まずは自己紹介、ならぬ相互紹介をしていただきました!

保坂奈月さん ピアニスト 「ミュージックブライア」 主宰。IT部長。

「どんな人の演奏にもピタッと合わせるプロ意識の高さは、心から尊敬しています。長く活躍されていて、お子さんもいらっしゃるのに、未だにこんなに可愛いなんて本当に素晴らしい。(永留)」。

「この仕事に求められるのは、臨機応変さ。つまり「場の空気を読むこと」なんですが、保坂さんはどんなことが起きても反射的に反応して、見事に処理してしまうんです。(岩永)」。

「同じピアニスト同士、他の楽器をやっている人では分かり合えない部分を共有できる、数少ない仲間です。クラシックの世界だと、同じ楽器同士は仲間になる前にライバルとして意識してしまうから、なかなか仲良くなれないんですけど、保坂さんは違いましたね(荒田)」。

荒田麻紀さん ピアニスト 「ミュージックブライア」 精神的支柱。おねえちゃん。

「包容力があって、気遣いの人。一緒に演奏していて安心できます。特に何をするわけではないけれど(笑)、気がつけば守ってもらっている感じです(岩永)」。

「おねえちゃんみたい。心の支えですね。柔らかい雰囲気だけど、張っているアンテナの数がハンパなくて。こんなふんわりしているのに、細部まで見ていてくれているから、思わずワーッと寄って行って甘えてしまいます(永留)」。

「演奏家である以前に、本当に性格がいいんです。長く一緒にやって行こう、行けると思う相手です(保坂)」。

永留結花さん フルート奏者 「ミュージックブライア」エース、センター。頼れる妹。

「一緒にラジオのDJをやっていますが、腹式呼吸ができているから、よく通る声なんです。美人でスタイルも良く、音楽教育の王道を歩んできた人。これといった欠点が見当たりません。中味と外見、技術、すべてがともなっている、どこに出しても恥ずかしくないうちの看板です(保坂)」。

「彼女のフルートの音は澄んでいて、とてもキレイ。心が安定しているから、音も安定しているんだと思います。キレイでカワイイんだけど、なんか面白い。ラジオのスタジオに豚骨ラーメンの匂いを漂わせながらやってくるような…要するに、天然ですね(笑)(荒田)」。

「私がバイオリンで、彼女はフルートということで、演奏で一緒になることはあまりないのですが、彼女のフルートは大好きです。私たちの中で一番若いのに、一番しっかりしていると思います(岩永)」。

岩永ゆりさん バイオリニスト 「ミュージックブライア」癒し系。ステージの華。

「身長が高いし、この美しさ。ステージ映えする人です。雰囲気は柔らかいけれど、力強い演奏をするプレイヤー。いろんなところに、男性ファンがいるんですよ(笑)(永留)」。

「ただただひたすらにバイオリンが上手!うちの娘も、ゆりちゃんのことが大好きです。何か困ったことがあった時、ついつい頼ってしまいます(保坂)」。

「こんな癒し系のビジュアルですけど、性格は一番男らしい(笑)。考えるより突き進むタイプかも。物事が滞った時は、彼女に頼んで突破口を開いてもらいます(荒田)」。

 ピアニストの保坂奈月さん、荒田麻紀さん、フルート奏者の永留結花さん、バイオリニストの岩永ゆりさん、経歴や年齢は違えども、実力と実績を兼ね備えたミュージシャンであるこの4人で「ミュージックブライア」さんは構成されています。「最初はホテルでの結婚式やパーティー、音楽のイベントなどで“演奏家”として顔を合わせることが多かったんです。その中で、お互いの演奏を聴いたり、アンサンブルで演奏したり、どういう人柄かを知る機会があって、だんだんと親しくなっていきました。音楽家同士、技術を尊敬したり認め合ったりというのはもちろんですが、基本的には“人として好き!”というのが大事(笑)。なかでも、私と荒田さんは、かれこれ10年以上になる付き合いですね(保坂)」。演奏会やブライダルプレイヤーの現場などで顔を合わせるうちに意気投合した4人ですが、当初はそれぞれが独立した音楽教室を開いたり、これから開こうとしていたり、今後の音楽活動を模索している状況だったそうです。

 「私は、小さかった娘がやっと幼稚園に入る年齢になって、結婚、出産のために多少控えめにしていた音楽の仕事を増やしたいと思い始めていた頃でした(保坂)」。

 「もともとピアノ教室を開いていたのですが、もう少し規模を大きくできないかな?と考えていたんです(荒田)」。

 「私は、東京の大学から帰ってきたばかりで、これから音楽で頑張って行きたいけど、どうやって自分をPRしていこうかと思案していましたね(永留)」。

 「いろいろと事情がありまして、実家に戻ってきていた私は、何とかバイオリンで食べていくにはどうしたらいいだろう、と悩んでいたんです(岩永)」。

 女性が、この長崎という街で、「音楽」で食べて行く、あるいは大好きな「音楽」を生涯の仕事としていくということは、決して簡単なことではありません。4人とも事情や環境は異なりますが、「音楽を続けたい」「音楽を仕事にしたい」という思いと、決して甘くはない現実の狭間の中にいたのでした。けれど、同じ志の人が集まれば、そこには何かが生まれる可能性が秘められます。それ以上に、「1人ではない」「仲間がいる」ということは心強い支えになるものです。「広く自分たちを知ってもらい、音楽教室や演奏活動を活発にしていきたい!」という思いは4人とも同じ。ならば4倍のネームバリューを使って、一緒にPR活動を!…そして、音楽教室ネットワーク「ミュージックブライア」さんは誕生したのでした。

 現役演奏家のネットワークからなる音楽教室「ミュージックブライア」さんは、会社ではありません。あくまで独立した個人の集合体であること、女性たちの集まりだからこそ、仕事、家事、育児等で、時間も、資金も、潤沢にあるわけではないのです。いろんな制約があったからこそ、そこを逆手にとって、自分たちの長所を強くPRしようと考えた戦略が、功をそうしたのかもしれません。

 「とにかくお金をかけずにPRをしていこうと考えたら、“ネット”を活用するのが一番。そこでまず無料のブログを立ち上げました。音楽教室の無料検索サイトにもコツコツと登録したり、ブログのアクセス数が上がるように試みましたが、最初はなかなか…(保坂)」。

 そんな時、一番身近なところにヒントがありました。

 「実は楽譜って意外と高額で。いろんな曲を演奏したいと思っても、それがネックになることがあるんです。自分の子どものために童謡の楽譜や、初心者向けの音楽ドリルをたくさん作っていたので、いろんな楽譜をブログから無料でダウンロードできるようにしました。それをネットにアップしてみたら、とても好評!国内はもちろん、海外からも報告や感謝のメールが届き、アクセス数が増え始めたんです(保坂)」。

 まさにアイデアの勝利!「不足は発明の母」とも言う通り、今の時代、お金をかけずともPRできる方法はいくらでもあるのです。女性4人が集まり、アイデアを出し合い、励まし合い、そうしていくうちに徐々に、着実に「ミュージックブライア」さんは成長してきました。ひとりひとりの活躍の場が増えるにしたがって、「ミュージックブライア」さんの知名度もアップ!ピアノの保坂さんとフルートの永留さんは、長崎市民FMでラジオのDJに抜擢され番組を持つほどに。広がり続ける彼女たちのステージですが、その先にどんな夢を描いているのでしょう。

長崎市民FMでDJを務める
(左)保坂さん (右)永留さん

 「ミュージックブライア」さんの音楽教室には、様々な年齢の生徒さんがレッスンを受けています。子どもの情操教育に「音楽」が有効だということは、周知の事実。「子どもの習い事はピアノ(音楽)だけでいいと、この前、テレビで言っていましたよ(笑)。今は、不景気だからでしょうか、塾には通わせるけれど音楽教室は別に行かなくていい、という風潮になっているのはとても残念ですね。音楽から学べることは本当に多いんです。(荒田)」。

 とにかく「長崎の音楽人口を増やしたい!」「長崎の人口に対するミュージシャン人口を、日本一にしたい!!」4人の音楽家から、口々に夢が語られます。そんな彼女たちが、音楽を広めたいのには、実はこんな大きな理由がありました。

 「子どもに音楽を学ばせると非行が減るんです。ベネズエラでは、税金で子どもたちに楽器を与え、音楽を教えるシステム”エル・システマ”を導入してから非行や犯罪が鰻さがり(!?)。その中で有名な指揮者やソリストがどんどん誕生しています。音楽が街に溢れれば、非行や不良、犯罪が減るんですよ!私は長崎をそういう街にしたいんです(保坂)」。

 た、たしかにそれはスゴい!現在、ベネズエラ全土で、幼児から30歳近くらいの若者まで、20万人以上の青少年が無料で音楽を学び、オーケストラ活動に参加しているそうです。そのような音楽活動が、麻薬や犯罪に走ることを防ぎ、将来の仕事の道を開くという社会活動!実際にベネズエラでは、ストリート・チルドレンや貧困家庭の子どもが、楽器と出会い、オーケストラ教室で、大きく人生を変えていったエピソードがいくつもあるそうです。

 長崎からそうした音楽の風を吹かせる、なんだかとても素敵なお話。実際に、心穏やかで癒しのオーラをふりまきながら、演奏活動を続ける彼女たちの言葉には説得力があります。これまで音楽で多くの人との交流や、絆を結んできた4人だからこそ、「音楽」が持つ力を知り尽くし、信じているのです。

 音楽が、人生や心にもたらすもの。それは私たちが考えている以上に大きなもの。「ミュージックブライア」さんが、音楽を通して伝えていこうとしているのは、まさにその部分。でも、音楽って子どものうちから始めないといけないような気がするのですが、大人になった私たちはどうしたらいいのでしょう。

 「音楽は「習ってないとダメ」とも思いがちですけど、そんなことはないんです。だって音楽は常に私たちの身近にあるものですし、習っていなくても楽しめる。だけど、習っているともっと楽しめる。例えば、飲みに行ってそこにピアノやギターがれば、セッションが始まってみんなで盛り上がれる…それが音楽なんですよね(保坂)」。

 「音楽って、基本的に「勝ち負け」がないもの。スポーツなら走れば1番、2番、バスケやサッカーなら何対何、と常にどちらかの優劣が求められるじゃないですか。音楽にはそれがなく、純粋に自分が上達することを楽しめるんです。そこが音楽の素晴らしいところです(荒田)」。

 「音楽は何歳からでも始められます。実際、私のフルート教室に通ってこられるのは、中学生から上の人たち。フルートは肺活量が必要な楽器なので、ある程度体が大きくなってから始めるというのもあるのですが、なんの楽器でも年齢は関係ないです。始めたいと思った時が、始め時なんですよ(永留)」。

 「私がワーキングホリデーでカナダに渡航した時、最初は英語なんてまったく分からなくて。でもバイオリンという楽器、音楽を通してすぐに仲間ができました。言葉は分からなくても音楽で繋がれる、これは世界中どこに行ってもきっとそうなんですよね。言葉は交わせなくても音楽をセッションすることで理解し合えることってきっとあるはず。音楽をやっていて良かった!と思うのって、そういうところが大きいです。大人が楽しさを知らなければ、子どもにその楽しさは伝えられないと思いませんか。気軽に音楽に触れるツールとして私たちの「ミュージックブライア」があります。ピアノ、フルート、バイオリン…好きな楽器を選んで、1歩踏み出してみてください(岩永)」。

ホテルグランドパレス諫早様にて撮影

【編集後記】

 4人とも本当に可愛らしく、なにより気さく!音楽家、演奏家、という枠の中にいるのではなく、そこを打ち破った広い広い可能性の中にいる方たちでした。現在は、音楽教室のネットワークという色合いが濃い「ミュージックブライア」さんですが、今後はブライアならではの、オリジナリティあふれるコンサートマネジメントも積極的に行っていきたいそうです。

 4人とも現役の演奏家だからこそ、技術を磨く努力を怠ることはありません。「講師は全員現役ミュージシャン」という音楽教室の特色は、そのたゆまぬ姿勢にこそ表れているのです。1人よりも2人、2人よりも3人…人と「繋がる」ことで新しい自分に気づいたり、新しい可能性が生まれたり。「ミュージックブライア」さんのスタイルを見ていると、人と「繋がる」ことの大切さがよく分かります。

 ママモニも人と人が繋がる「きっかけ」をつくるサイトです。これからも、頑張る女性たちを応援していきたいと心に強く誓うママモニでした。

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2011年03月22日:ママ記者M
 
長崎県内で活躍中の女性たちや、長崎出身の県外で頑張る女性たちを、ママモニからピックアップして、インタビュー取材を行います。
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