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血管の若返りスイッチ!?

日本人の死亡原因と言って真っ先に思い浮かぶのは「がん」。もちろん死亡原因の第1位であり、誰もが「がん」についてはナーバスになり、がん検診を受けています。ママモニ隊も、乳がんや、子宮がんの検査経験はあるのですが、心臓について検査を受けたことはありません。そんな私たちに、坂井院長はある写真を見せてくれました。あまりの状況にママモニ隊全員が思わず絶句…。心臓の冠動脈が真っ白に石灰化、硬化しているのです。

「これは糖尿病患者さんの心臓で、動脈硬化しているんですよ。血管の中のコレステロールが固まって、硬くなって、骨のようになってしまっているんです。こうなると、もう元には戻りません。硬くなった部分に、ステントを入れてどうにか広げることもできますが、広がらないことも…。糖尿病の患者さんは血糖値が高いけれど、本人は痛くも痒くもないわけです。それでも口を酸っぱくして、血糖値を下げろ下げろと言うのは、放っておけばこうなることが分かっているからです。タバコを吸う人、高コレステロール、高血圧…野放しにするとこうなるんです。ただし、女性の場合は女性ホルモンに守られているので、動脈硬化が始まるのは閉経後。男性は30代から硬化が始まりますので、その差が平均寿命の差だと言われているんです(坂井院長)」。

そうなんですね!女性は女性ホルモンに守られているから、長生きできるのか…!
けれど動脈が硬化してしまうと、もうどうにもできないのでしょうか…?

「一度硬くなった血管を戻すことはできませんし、老化も止められません。…と、言われてきたのですが、実は最近、人間は動脈硬化を戻す、血管を若返らせるための遺伝子を持っていることが分かったんです!(坂井院長)」。

おおおぉ〜っ!?何ですって!「若返り」というキーワードに過剰に反応してしまうママモニ隊でしたが…。

「ただし、その遺伝子は運動しないと冬眠しています。スイッチがオフになっている状態ですね。ですが、運動を始めると何歳からでもスイッチがオンになって、若返り遺伝子が動き出すということが分かったんですね。ウォーキングとか、テニスとか、なんでもいいんです。好きな運動を定期的に続けていくことが大切です(坂井院長)」。

運動療法にも力を入れている「ながさきハートクリニック」さんには、最新の運動マシーンが完備されたトレーニングルームもあります。理学療法士の方が付いて心拍数などの状態を見ながら、最適な運動メニューを提案してくれるそうです。さらに…今年の「長崎ベイサイドマラソン」への参加を宣言した坂井院長と一緒にトレーニングができるかもしれませんよ!

(相談編)

ママモニ隊・Mには、坂井院長にぜひ聞いておきたい悩みがありました。

【ママモニ隊・M】 実は私、検査でコレステロール値が高くて。食生活は野菜中心ですし、なんでかなって。私の父も、とても痩せているのにコレステロール値が高いんですが、これは遺伝なんでしょうか…?

【坂井院長】 「遺伝性高コレステロール血症」というのがあるんですね。おそらく、それかもしれないですね。食べ物から取るコレステロールは全体の2割だと言われています。ということは、あなたが絶食したとしても、コレステロール値は2割しか減らないということ。あとはどうなってるかと言えば、肝臓で作られるんですよ。コレステロールは、脂肪とか筋肉のもとになるんだけど、馬のサラブレッドは筋肉もりもりでものすごく早く走ることができるけど、肉食べないでしょ?草とニンジンしか食べてないけど、なぜあんなに筋肉がついているかと言えば、肝臓でコレステロールを作るんですよ。人間もそう。だから肝臓で作るのをブロックしないとコレステロール値は下がらないんです。だからって、なんでも好きに食べていいってことではないし、食生活に気をつけるのはとても大切なことだけど、食事うんぬんが作用するのはそんなに大きな割合ではないってことです。今は肝臓でコレステロールを作るのをブロックするとても良い薬があって、それを飲めばコレステロール値が下がりますよ。

【ママモニ隊・M】 ずっと検査の値が高かったので、そろそろ(治療に)一歩踏み込まないといけないかな…と思ってたんですけど、そろそろですか?

【坂井院長】 失礼ですが、今いくつ?45歳?う〜ん、そうだね、そろそろだね。女性は女性ホルモンに守られているので男性に比べると、動脈硬化になりにくいんだけど。閉経後にはコレステロールが溜まりだすので、今のうちから治療しておくのがお勧めかな。

【ママモニ隊・M】 なるほど!ありがとうございました!

日帰りでできる「下肢静脈瘤」の最新治療。

「下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)」ってご存知ですか?末梢の血液を心臓に戻す静脈の弁がゆるみ、血液が心臓に戻りきれず足に滞っていく疾患です。そのため、足の表面の静脈がこぶ状や網目、クモの巣上に浮き出てきます。見た目だけの問題だと思われ、放置する人もいるようですが、「足がだるい」「むくむ」「疲れやすい」「足がつる」などの症状に悩む人も多いのです。それでも、なかなか治療に踏み切れないのは、これまでの「下肢静脈瘤」の治療には全国平均で約5日間の入院が必要だとされてきたからです。急を要する症状がないため「忙しくて5日も仕事を休めない。とりあえず、見た目を我慢すれば…」と諦めてしまっている人も多いのかもしれません。そんな「下肢静脈瘤」で悩む人の強い味方が、「ながさきハートクリニック」の2F、心臓血管外科部長・多田誠一さん!

多田先生は、長崎に至っては平均在院日数8日間だった「下肢静脈瘤」の手術を長崎ではこちらにしかない最新のレーザーを用い、日帰りで安全に処置してくれるのです。日帰りが可能なら、何日も仕事を休む必要もなく、忙しい人でも気軽に受けることができますよね!

「男女比で言いますと、男性3に対し女性が7ということで、圧倒的に女性に多い病気です。板前さんなど立ち仕事の方にも多く見られます。忙しい方に多い病気でもあるため、なかなか入院しての治療に踏み切れず、重症化してから病院に来られるようです。
そういった方のために、「下肢静脈瘤」の長崎における平均在院日数は8日でしたから、まずこれを日帰りでできるようにと考えました。患者さんの状況に合わせて、負担の少ない方法をご提案しています(多田先生)」。

下肢静脈瘤の安全な日帰り手術を長崎に!という多田先生の想いは見事に実り、今や下肢静脈瘤手術の実施件数は「九州1位」を誇るのです。

常に患者さんの目線、気持ちに立った医療を実践する多田先生は、私たちママモニ隊への気配りも一級品。パソコン画面に様々な症例の写真や、データなどを映し出しながらご説明してくださったのですが、何度も「見えますか?こうした方がもっとよく見えるかも…」と気遣ってくださいました。この優しさ!だからこそ、患者さんの不安を取り除く「下肢静脈瘤」の「安全な日帰り手術」を実現させてくれたのですね。本当に感激でした。

「心臓」専門のコンビニ・ホスピタル?

「ながさきハートクリニック」さんは、「24時間365日」対応してくれる心臓・循環器の専門病院。坂井院長が長年目指してきた新しい医療の形です。

「うちは心臓病しか扱わない。でも、24時間365日、待たせずすぐに検査、治療ができる。たとえて言うなら、扱っている商品数は絞られているけれど、特定の商品に関してはいつでもすぐに買うことができるコンビニみたいなものです。デパートがあって、スーパーがあって、コンビニがあるのと同じで、病院にもいろんな形態があっていいんですよ。患者さんが自分で選べばいいんです」。

坂井院長の言葉は明快。「専門」であるということの強みをいかんなく発揮した病院運営は、多くの人の命を救うことに繋がるのです。

「僕がなぜ心臓・循環器内科という科目を選んだかと言うとですね、研修医の頃、集中治療室に勤務していたんです。そこには、整形も脳外科も小児科も全科の患者さん、主治医が出入りするわけですよ。
そこで、それぞれの担当医が自分の患者さんの様子が急変した時、真っ先に頼るのが循環器のドクター。何故なら、命に直結している臓器「心臓」に今、治療が必要なのか、どんな治療が必要なのか、ということが分かるのは心臓の専門医だけ。医者に一番頼りにされるのが、循環器の医者だと知った時、そこを目指したいと思ったんです。それに、「勝負が早い」のが僕の気質に合ってた(笑)。今にも死にそうな患者さんでも、適切な処置をするとみるみる元気になっていくんですよ。
他の科も、もちろん目指すところは患者さんの回復なんですが、それまでに要する時間が何ヶ月単位。その点、心臓の患者さんは早ければ数時間で結果が見える。それだけ多くの命を助けられるというのが魅力だったんですよね」。

1人でも多くの命を救うために行き着いたのが、今の「ながさきハートクリニック」さんのスタイル。診療科目を心臓に関することに絞ったことで、「心疾患」の時には「ここ」という、コンセンサスを取り付けることができたのです。

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